この記事では、第1種動物取扱業の登録を申請に係る申請書の作成方法について紹介します。
登録申請書の他に、販売業または貸出業またはその両方の場合には、「第1種動物取扱業の実施の方法」という書類も必要になります。
また、犬や猫の繁殖販売を行う場合には、「犬猫等健康安全計画」という書面も必要です。
第1種動物取扱業の実施の方法と犬猫等健康安全計画については、別の記事で紹介していますので、そちらをご確認ください。
まずは登録申請書からです。
最初に申請書類全体における注意点ですが、虚偽の記載または重要な事項を記載が欠けている場合は登録が拒否されますので注意してください。
次の15項目を記載します。
1.事業所の名称
事業主等にて定めた名称を記入してください。
2.事業所の所在地
郵便番号、住所、電話番号を記載してください。
3.動物取扱責任者
氏名を記載し、当てはまる要件にチェックを入れ、選んだ要件の具体的な内容を記載してください。
例えば次のようなものです。
- 実務経験 3年、経験場所 ABCペットショップ
- 教育 DEF専門学校
- 資格 ジャパンケンネルクラブ愛犬飼育管理士
4.第1種動物取扱業の種別
業種を1種類だけ選び、チェックを入れてください。
複数申請する場合は申請書も別に複数必要です。
飼養施設の有無にチェックを入れてください。
5.業務の内容及び実施方法
業務の具体的な内容を記載してください。
例えば次のようなものです。
- ペットホテル
- 動物の販売
- ペットシッター
実施の方法については、販売及び貸出の場合のみで、「第1種動物取扱業の実施の方法」を添付します。
6.主として取り扱う動物の種類及び数
哺乳類、鳥類、爬虫類に分けて記載するようになっています。
種類ごとに最大飼養保管数を括弧書きで記載してください。
また年間2頭以上取り扱う可能性もある動物はすべて記載し、飼養施設を持たない場合は、予想される1日あたりの最大取り扱い数を記載してください。
7.飼養施設(施設を有する場合)
所在地の住所、構造及び規模、管理方法をそれぞれ記載または、チェックしてください。
構造及び規模の部分は具体的な数字がわからない箇所があれば、設計又は施工業者さんに確認しましょう。
管理の方法には、ケージ等の材質、構造および、転倒防止措置を記入してください。
8.営業の開始年月日
営業開始予定日を記載してください。
新たな業種を追加するために登録申請をした場合には、これまでの営業年数も記載してください。
9.権原の有無
事業所と飼養施設を事業として使用する権原を有しているかどうかチェックを入れてください。
もし、「無」であれば、登録することはできません。
10.事業所以外の場所において重要事項の説明をする職員(事業所の外で業務を行う場合)
11.事業所ごとに配置される重要事項の説明等をする職員
上記二つの10.と11.要件は動物取扱責任者と同じですので、同様に記載してください。
また、動物取扱責任者と兼務も可能です。
複数人の職員を配置する場合は別紙を添付して記載してください。
12.営業時間
営業時間を記載してください。
13.犬猫等の繁殖を行うかどうかの別および犬猫等健康安全計画
犬猫等の販売業者のみ「犬猫等健康安全計画」を添付してください。
14.添付書類
添付書類にチェックを入れてください。
15.備考
備考欄にはつ次にのような事項を記入してください。
- 事業所に配置される職員の最低数
- 事業所または飼養施設が完成していない場合は、その竣工予定
- 申請する事業が他の法令の規定により行政庁の許可、認可、その他の処分又は届出を必要とするものであるときは、その手続きの進捗状況
- 動物の愛護及び管理に関する法律に違反して罰金以上の刑に処せられた経験がある場合、または同法に基づき、動物取扱業務の登録を取り消され、若しくは業務の停止を命じられたことがある場合は、その旨及び処分の日付け
- この申請に係る事務担当者が申請者と異なる場合は、その事務担当者の氏名および電話番号
以上が申請書の作成方法でした。
記入例を下に挙げておきますので、参考にしてください。
「第1種動物取扱業の実施の方法」と「犬猫等健康安全計画」の作成方法については別の記事で紹介していますので、そちらを確認お願いします。