【運送業】軽貨物運送業開業後の仕事の見つけ方

軽自動車による運送業、すなわち貨物軽自動車運送業を始めるには、届出が必要です。一般貨物自動車運送業と比較して、手続きは簡便で、自動車1台から始めることができること、および金銭的要件が求められないことから、事業を開始するための敷居は低く、一人でも、経験がなくとも、少ない資金で容易にスタートすることができます。

しかし、問題は、事業を始めることが簡単であっても、実際に稼ぐことができるのか、どこから仕事を得ることができるのか、であり、その点に不安を感じ、二の足を踏んでいる方もおられるのではないでしょうか。

この記事では、個人で独立し、軽自動車で運送業を始めるときの仕事の見つけ方について解説しています。

軽貨物運送業の初めかたの概略

まず、最初におさらいですが、軽自動車による運送業(貨物軽自動車運送事業)の始め方をおさらいしておきましょう。参考記事を下に置いておきます。

まずは自動車を準備しましょう。もともと4ナンバーの軽自動車を所有している場合は、営業用の黒ナンバーに変更すればいいだけなのですぐにでも届出可能です。

新たに自動車を準備する場合は、新車又は中古車を購入するか、リースまたはレンタルするかですが、資金に四湯があるなら購入してもいいとは思いますが、おすすめはリースまたはレンタルです。

特に、車検代、一般的なメンテナンス費用込みのものがいいでしょう。理由は、毎月の支払いが一定額で、事業の計画が立てやすいからです。

ローンで新車を購入しても同じように思うかもしれませんが、固定資産として管理しなければならないことや、車検やメンテナンスにかかる費用が別途必要であるため、トータルとして必要な金額はほとんど同じであったとしても、リースやレンタルで毎月一定額のほうが管理しやすく、契約が立てやすいと言えます。

自動車が準備できれば、貨物軽自動車運送事業経営届出書を運輸支局に提出し、その後、軽自動車検査協会で新しい車検証と黒ナンバーを受け取れば、営業を開始できます。

スムーズにいけば、手続きにかかる時間は1日で行ける場合があります。

簡単ですね。

それでは、どのように仕事を見つければよいか見ていきましょう。

配送業務を外部委託している企業に登録

配送業務の再委託を行っている事業者に登録して、仕事を紹介してもらう方法です。

事業者がお客様から配送の依頼を受け、その配送を再委託してもらうという形態です。

営業活動は当然必要ありませんし、事務的な手続き等も代行してもらえる事業者もあり、運送業のみに集中できます。

地域によっては選択肢が限られる場合はありますが、企業間の案件や、宅配の案件など様々な形態があり、ある程度自分でアラブこともできる場合があります。

入会金、契約金、加盟金等必要な場合がありますので、報酬も含めて比較検討する必要があります。

例えば、次のようなサービスを行っているところがあります。

大手の宅配業者等と委託提携

上のものと似ていますが、大手の宅配業者、クロネコとか佐川急便等と委託提携する形態です。

インターネットの普及やライフスタイルの変化等から、宅配のダライバーの人手不足は常に問題になっており、特に大手と委託提携できれば、仕事がなくて困るようなことはないでしょう。

研修があり、ユニフォールが支給され、自動車のリースも対応しているところもあります。

月30万円程度の就輸入が見込めますが、やりようによっては、50万円程度可能という実績もあります。

独自性、特徴づける

軽自動車による運送業であり、企業と提携して配送を請け負うのであれば特徴など持ちようがないと思われるかもしれませんが、一概にそうでもありません。

地域性はあるかもしれませんが、例えば、土日専門であるとか、空港が近場にあるなら空港便専門とか、資金に少し余裕が出て来たら、冷凍冷蔵車を1台増やして、冷蔵冷凍荷物の配送も扱えるようにするなど、ただ、漠然と依頼を受けて配送するだけではなく、少し工夫をしてみることを考えてみましょう。

独立して最初のうちは、依頼をこなすことで精いっぱいかもしれませんが慣れてくると色々見えてくるものがあるかもしれません。

提携先から回ってくる仕事だけではなく、独自の営業ルートを開拓していき、チャーター便、BtoB。BtoC等様々な形態で仕事を得るよう努力、工夫を続けることが成功へとつながるのではないでしょうか。