【倉庫業】倉庫業登録申請における倉庫明細書の作成方法について

この記事では、倉庫業の登録制申請に必要な倉庫明細書という書類の作成方法について紹介します。

倉庫明細書は法律で様式が定められており、次のようなものです。

倉庫明細書

この倉庫明細書は、倉庫ごとに作成しなければいけません。
倉庫ごとという意味は、原則として1棟または1区の倉庫です。

1棟の具体的な例は次のとおりです。

  • 主要構造がほぼ同一の連棟建の倉庫は1棟の倉庫として取り扱います。
  • 一連の柵等で囲まれた区画内で、保管場所が数箇所に分かれている野積倉庫は1棟の倉庫として取り扱います。
  • また、同様に水面倉庫も1棟の倉庫として取り扱います。

これら1棟の倉庫ごとに1枚の様式に記載することになります。

例外として、倉庫内が複数の区画に別れている1棟の倉庫で、倉庫の種類または主要構造の異なる区画が存在する場合は、主要構造ごとに又は倉庫の種類の異なる区画ごとに倉庫明細書作成しなければなりません。

登録申請書類の中に倉庫の平面図等の書類がありますが、倉庫明細書の内容とその図面の内容は、当然一致していなければなりません。

それでは、ここから記入方法について紹介していきます。

倉庫の名称

名称は会社で決めた名称を記載してください。

倉庫の所在地

所在地は倉庫の住所を記載してください。

主要構造

主要構造は次のような例を参考にして記載してください。

  • 鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建
  • 鉄筋コンクリート造4階建て(2階から4階を倉庫として使用)
  • 鉄筋コンクリート造鉄骨小屋組波型石綿スレート葺平屋建
  • レンガ造木造小屋組日本瓦葺平屋建
  • 鉄骨造カラー鉄板張カラー鉄板折版葺3階建
  • 軽量鉄骨造波形石綿スレート張カラー鉄板瓦棒葺平屋建
  • 木造鉄網モルタル塗亜鉛鉄板葺平屋建
  • 木造カラー鉄板張波形石綿スレート葺平屋建
  • 東南面鉄筋コンクリート組立塀囲み西北面鉄網囲み野積場
  • 周囲鉄筋コンクリート組立土溜囲み水面
  • 厚鉄板製タンク

倉庫の種類及び保管物品の種類

ここには法律で定められた、倉庫10種類と保管する8種類の物品の中から記載し、参考として括弧書きで、当初保管する物品の名称を記載してください。

また、危険品倉庫にあっては、物品の種別に加えて、消防法上の危険物、又は高圧ガス保安法上の高圧ガス、もしくは液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の液化石油ガスの別を記載してください。

また、冷蔵倉庫にあっては食品・非食品の別を記載してください。

建築年月日または建築完了予定年月日

既に建築済みの場合は、建築年月日を、これから建築する場合は建築予定年月日を記載してください。

土地及び倉庫に係る使用権限の状況

自己所有、または借入れの別を記載してください。
借入の場合は借入先も記載してください。

各階別の規模

・階別名称
例えば1階、2階とか地下1階等です。

・面積
保管室及び荷役場の延べ面積で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積により算出することとされています。
事務室、警備室、機械室等の保管業務と直接関係のない施設がある場合はこれらの面積を含めてはいけません。
なお、面積の記載は小数点第1位を四捨五入して記載してください。

・軒高、階高、または天井高
またはとあるので、天井高を記載しておけばいいでしょう。

・容積
前の面積と天井高から計算しますが、記入しなくても問題ありません。

・備考
ここには定温装置を有する倉庫の保管面積および、温度等必要な事項を記載してください。

構造の詳細

記載例を上に挙げてますので、ご確認ください。
ここの内容は専門家に確認してもらった方がいいでしょう。

 

以上が倉庫に最初の作成方法でした。

書類を提出すると、まず最初に倉庫明細書の記載内容と図面等の添付書類の内容が一致していること、矛盾がないことを確認されます。

もし一致していないことが判明すると、審査に入ってもらえません。
書類を突き返されてしまいます。
しっかり確認して矛盾がないようにしましょう。