この記事であは、屋外広告業を営むために必要な業務主任者や管理者になるための資格を得るための屋外広告士試験について紹介します。
屋外広告士試験は屋外広告物の作製、施工に関する総合的な知識や技術を有していることを認定するための資格制度です。
屋外広告物法で定められている登録試験機関として認定されている一般社団法人日本屋外広告業団体連合会が実施しており、資格試験に合格することで、屋外広告業登録に必須である業務主任者になることができます。
屋外広告士試験要領
試験実施日
試験は年に1回10月下旬頃に全国11会場で開催されます。
試験実施場所
受験地は残念ながら、広島県では開催されておらず、近隣では岡山、丸亀、大阪辺りです。
受験料
受験料は税込みで17500円です。
受験資格
受験資格は18歳以上、実務経験が3年以上で、事業所の証明印が必要です。
試験内容
試験内容としては、学科A、B、C、実技の4種目で、多種選択式の学科と記述式の実技があります。
学科ABCの内容は次の通りです。
- 学科A 関係法規 60分 15問
- 学科B 広告デザイン 80分 20円
- 学科C 設計・施工 60分 15分
実技試験の内容は次の通りです。
- デザインまたは設計のいずれか選択 120分
願書で予めどちらかを申請し受験します。その場で選ぶことはできませんのでご注意願います。
なお、次のような場合には試験科目免除されます。
- 学科A、学科B、学科C、実技試験のいずれかの学科別合格者(学科60%以上の得点)は翌年度の試験に限り合格科目が免除されます。
- 一級及び二級建築士有資格者は学科Aと実技試験が免除されます。
- 一級、二級建築施工管理技士及び一級、二級土木施工管理技士有資格者は学科Cが免除されます。
合格基準
60%以上の得点率で合格となります。
学科はABCの3科目と実技と合わせて4科目のうち、1科目でも得点率40%に満たない場合は、受験した科目の合計点が60%以上でも不合格となる場合があります。
なお、平均点等の状況により合格基準は最低基準を試験委員会において変更する場合もあり得るそうです。
即ち合格率が極端に大きくなったり、小さくなったりしないように配慮されるということでしょう。
近年の合格率
合格率はおよそ2~3割程度です。
過去5年間の合格率は次の通りです。
- 平成26年 合格率27.5%、受験者数768人、合格者数211人
- 平成27年 合格率26.7%、受験者数906人、合格率数242人
- 平成28年 合格率26.5%、受験者数864人、合格者数229人
- 平成29年 合格率21.6%、受験者数974人、合格者数212人
- 平成30度 合格率26.7%、受験者数1018人、合格者数272人
29年以外はほぼ同程度の合格率です。
7割以上も不合格ということになると、ちょっと自信を失うかもしれませんが、屋外広告士の資格は必須ではありませんので、各都道府県開催の講習会を受講するという選択肢もあります。