【NPO法人】NPO法人のメリットとデメリットについて

この記事では、NPO法人を設立することで得られるメリットとデメリットについて、その概要を紹介します。

NPOは英語のNon Profit Organization の頭文字をとったもので、非営利組織と訳すことができます。
利益の追求ではなく、社会に貢献する活動や社会問題の解決を目的として活動する法人です。

NPO法人の活動として20種類の活動が規定されています。
自分たちのやりたいことがその20種類に含まれている場合、NPO法人の設立が選択肢に含まれることになります。

NPO法人のメリットとデメリット、自分たちの活動に合っているのは株式会社なのかNPO法人なのかを考えてみることも必要かもしれません。

それでは、NPO法人のメリットとデメリットを見ていきましょう。

まず、設立時です。

NPO法人設立時には申請手数料がかかりません。株式会社設立には最低でもおよそ25万円かかります。

しかし手続きはNPO法人のほうが面倒です。
株式会社は公証役場に定款の認証を受けなければければいけませんが、設立登記をすれば会社成立です。
NPO法人の場合、所轄庁、つまり都道府県知事、または指定都市の場合はその長に申請し、認証を受ける必要があります。
これが結構大変です。

また、手続きにかかる期間も株式会社と比較して長くかかります。
株式会社は一か月ほどで設立手続きを完了させることができますが、NPO法人の場合は、所轄庁の認証に四か月かかるため、手続き完了まで五六か月かかります。特例が適用されていれば、約半分に短縮されます。
広島県は、特例が認められており約1ヶ月半、手続きが短縮されています。

次に活動分野です。
株式会社は違法行為や公共の風俗に反しない限り規制はありませんが、上でも書きましたが、NPO法人は20分野の活動に制限されています。

運営資金に関しては、株式会社の株主と似たような関係になりますが、会員から会費を徴収するできます。
しかし、会員に利益を分配することは禁じられています
これが非営利と言うことです。

税金の面では、法人税、事業税などに優遇措置を受けることができます。

行政が事業委託先を公募する際、NPO法人等の非営利法人を優先的に協働相手として選定する傾向があると言われています。

NPO法人の目的は収益ではなく社会貢献であるため、社会的に信頼を得やすく、それをうまくアピールし、多くの人々に受け入れられた場合、寄付金を得やすくなる可能性があります。

以上まとめてますと、

メリット

  • 設立費用が安い
  • 税金の優遇措置がある
  • 社会的に信頼を得やすい
  • 行政との協働に選定されやすい傾向がある

 

デメリット

  • 設立期間が長くかかる
  • 設立手続きが株式会社と比較して煩雑
  • 活動分野に制限がある
  • 会員に利益を分配できない

と言ったところでしょうか。

NPO法人の設立を考えている方の参考になれば幸いです。