この記事では、2類倉庫における施設設備基準の概要を紹介します。
倉庫の種類は10種類規定されていますが、そのうち2類倉庫というのは簡単に言うと次のようなものです。
- 2類倉庫とは、第2類物品から第6類物品まで保管でき、耐火性能のいらない倉庫
保管できる物品の例は次のようなものです。
- 第2類物品:飼料等
- 第3類物品:ガラス器等
- 第4類物品:缶入り製品等
- 第5類物品:原木等
- 第6類物品:ソーダ灰等
物品の種類については、別の記事で紹介していますので、そちらを参照ください。
2類倉庫が満たさなければいけない、施設設備基準は次の12項目です。
それぞれ基準を満たしている例と、それを証明するための必要な書類の書類の例を紹介します。
使用権原
当該倉庫の土地建物の所有権を有している、または、賃貸借契約により借り入れている等
必要書類 : 登記簿謄本又は賃貸借契約書等
関係法令適合性
建築基準法等に適合している等
必要書類 : 確認済証、検査済証
土地定着性等
屋根壁を有し、土地に定着していること等
必要書類 : 立体図等
外壁、床の強度
鉄筋コンクリート造りで窓はなく、床には1兵法メートル当たり3900ニュートン以上の耐力がある等
必要書類 : 確認済証、立体図、矩計図
防水性能
鉄筋コンクリート防水塗装の屋根、外壁であり、雨樋を有し、庫内に樋や水を使用する設備はない等
必要書類 : 矩計図
防湿性能
床面はコンクリート造りで金ごて押しさえ仕上げとなっている等
必要書類 : 矩計図
遮熱性能
屋根および外壁は耐火構造である等
必要書類 : 確認済証
災害防止措置
倉庫外壁から10メートル以内に建築物がないので、災害防止措置の必要がない等
必要書類 : 倉庫の配置図
防火区画
庫内に事務所があるが、耐火構造の床、壁で区画しており、開口部は防火戸となっている等
必要書類 : 平面図、矩計図
消火設備
各階の床面積200メートルに対して1単位以上の消火器を設置している等
必要書類 : 消火器の仕様、位置の詳細を表示した平面図
防犯措置
施錠扉、網入りガラス、機械警備、出入口周辺部照明2ルクス以上あり、部外者管理施設と隣接していない等
必要書類 : 建具表、照明装置、詳細表示の平面図、警備契約書
防鼠措置
地窓、下水管、下水管に通じる部分はすべて金網を設置しており、出入り口の扉は完全密閉できる等
必要書類 : 平面図、矩計図、建具表
以上が、2類倉庫の施設設備基準の概要です。
他の種類の倉庫については別の記事で紹介してますので、そちらも参照ください。