この記事では、NPO法人に関する概要を紹介します。
NPOとは非営利組織のことです。
非営利とは、株式会社などの営利目的の企業とは異なり、利益を得ることを目的としないということです。
営利目的ではない、組織はすべてＮＰＯかというと、そういうわけではありません。
組織の活動内容が社会的な使命の達成を目的に、市民が連携し、自発的かつ非営利で行う社会的、公益的活動である組織のことと言えるでしょう。
その中で、特定非営利活動促進法いわゆるＮＰＯ法による認証を受けた組織がＮＰＯ法人となります。
NPO法人は非営利組織であり、営利を目的としないことが原則ですが、すべて無料で活動しているとか、利益を得る事業をしてはいけない、ということではありません。
通常の企業の場合は、利益を株主や社員に分配します。
これが営利目的ということです。
NPO法人の場合は利益が出たとしても関係者に分配しません。
利益が出る事業を行っても、その利益を次の事業や活動に充てることで事業を継続します。
これが非営利ということです。
当然、NPO法人として報酬を得て、またＮＰＯ法人の職員も報酬を得て仕事をします。
非営利組織イコール無料のボランティアではありません。
NPO法人の活動の種類としては何でもできるというわけではなく、20種類の活動分野に限られています。
２０種類の活動分野に関しては、別の記事で紹介していますので、ご確認ください。
また、NPO法人になるための要件や手続は、通常の株式会社設立より複雑で時間もかかります。
NPO法人を設立する場合には、法人格が必要な理由や会社という組織ではダメなのかなど、NPO法人のメリット、デメリットを考慮する必要があるでしょう。