この記事では、紙マニフェストの運用について、その具体的な詳細について紹介します。
紙マニフェストは一般的に次のように七枚複写になっており次のような記号が付けられ、扱いが決まっています。
- A票 排出業者控え
- B1票 処分業者への運搬終了後、運搬業者の控え
- B2票 処分業者への運搬終了後、運搬業者から排出業者へ10日以内に返送
- C1票 処分終了後、処分業者の控え
- C2票 処分終了後、処分業者から運搬業者に10日以内に返送
- D票 処分終了後、処分業者から排出業者に10日以内に返送
- E票 最終章終了後、処分業者から排出業者に10日以内に返送
それぞれの業者はマニフェスト票を5年間保管しなければいけません。
紙マニフェストの運用の流れは次の通りです。
- 紙マニフェストの交付
- 運搬終了時
- 処分終了
- 最終処分終了時
- 返送されたマニフェストの確認および保存
1紙マニフェストの交付
出事業者は七枚複写のマニフェストに必要事項を記入します。
次に収集運搬業者に廃棄物の引渡し時に交付します。
収集運搬業者はマニフェストに署名、または押印します。
A票を排出事業者に残し、残りを収集運搬業者渡し、排出事業者はA票を5年間保存します。
2運搬終了時
収集運搬業者は残りのマニフェストを廃棄物と共に処分業者に渡します。
処分業者は署名をしてB1票、B2票を収集運搬業者に返します。
収集運搬業者はB2票を10日以内に排出事業者に送付し、運搬終了を報告します。
3処分終了時
分業者は処分業者は処分終了後、マニフェストに署名し、C1票を自ら保存し、収集運搬業者にC2、票排出事業者にD票を10日以内に送付します。
中間処理業者の場合は中間処理産業廃棄物の最終処分が終了するまでの間E票を保管します。
4最終処分終了時
処分業者は自ら交付したマニフェスト(2次マニフェスト)等により最終処分の終了を確認し、保管していたE票に最終処分終了年月日、最終処分の場所を記載し、10日以内に排出業者に返送します。
5返送されたマニフェストの確認および保存
排出事業者はA票と返送されたB2票、D票、E票を照合し、適正であることを確認します。
それぞれの票は交付又は送付を受けた日から、5年間保存しなければなりません。
なお、紙マニフェストは全国の産業廃棄物協会で有償配布されています。価格は100部2600円です。
紙マニフェストのサンプルを載せておきますので、参考にしてみてください。
電子マニフェストについては別の記事で紹介していますので、そちらをご確認ください。